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コラム Column
interview with Natsuki Kato
ただ「演じること」が好きなだけ - 加藤夏希
『TOKYO10+01』『仮面ライダー龍騎』と立て続けに話題映画2本に出演。スクリーン上では、恵まれた体型と類い希な感性を活かし、難しい役柄も難なくこなしてきているように見える。が、そこには純粋な演技に対する思いと向上心があるようだ。
――『TOKYO10+01』は、EDDIEさんや安藤政信さんなどの個性的な共演者に囲まれて、何と殺し屋を演じられたとか?

「はい。『TOKYO10+01』は、11人の犯罪者が時間内にあるゴールを目指し、失敗すると命を落とす…というストーリー。
 私が演じたのは11人の中の一人で男性専門の殺し屋、そしてシャネル好きの女の子なんです。その名も“ココ”といって、まあ、そのまんまなんですけど(笑)。とにかく全編ギャグ満載。もう、それだけで押し切っているすごい作品になってます」

――ミニスカートに編みタイツ姿はドキッとさせられました。

「今回演じたココは、23歳の役柄で、実年齢と6歳も差がある大人の女性でしたからね。共演の方々が、皆濃いキャラクターだったので、その中にうまく溶け込めたかな、と(笑)。」

――一方の『仮面ライダー龍騎・劇場版』では、シリーズ初の女性ライダー“ファム”役。プレッシャーも大きかったのでは?

「藤岡弘さんはじめ、錚々たるメンバーが名を連ねる人気シリーズですからね。でも監督が『好きなようにやっていい』と言ってくれたので、思いっきりやらせていただきました」

――具体的に、役作りで苦労したことは?

「私が演じた霧島美穂は、殺されたお姉さんの復讐のためにライダーとなる。しかし普段は普通の18歳の女の子なんですね。
 撮影時私は16歳でしたから、私と2歳しか変わらない。でも、たった2歳でも同じことに対する反応が違うと思うんです。だから、学校の2つ上の先輩を掴まえて『先輩、高1の頃と考え方とか何か変わりました?』と聞いて参考にしました。
 またスタントの方とは『私はこういう気持ちで変身しますから変身後も気持ちを引きずって欲しい』『戦った後はどういう気持ちでいれば?』とディスカッションを繰り返した。変身前・後を通してキャラクターがぶれないように意識しましたね」

――すごい。そこまで徹底してやられたんですね?

「最初の女性ライダーということは、私で今後の女性ライダー像が決まっちゃう。それだけに後悔しないようにやり遂げたかったんですよ。私自身『ロボコン』のリメイク版でロビーナを演じたときも、オリジナルシリーズのロビンちゃんていう島田歌穂さんが演じたヒロイン像を崩さないように意識しました。自分がそういう立場になるのは、光栄だけど、責任重大ですから」

――今回のココやミホもそうですが、黒井ミサ役の『エコエコアザラク』にしても、ゾンビになっちゃう『STACY』にしても、一癖あるユニークな役柄をされることが多いですよね。

「そうなんです。難しくって(笑)。でも、17歳くらいだと『女子高生』『かわいらしい女の子』と決まり切った役柄が多い。そうじゃない『普通の女の子、プラスどこかおかしい』という役のほうが、おもしろいし、演技の勉強になると思っています。また私くらいの年齢って『人間て何で生まれてきたんだろう』とか考えちゃう年頃だと思うんですね。何か深いテーマを持った作品と出会えると、台本を読む段階で、すごく考えさせられるし、演技以外でも勉強になる」

――なるほどね。それにしても「演じる」ことに対して、すごく真面目というか、しっかりした考えを持っていらっしゃる。

「いやいや。演技が大好きなだけなんです(照れ笑い)。また演技をしていると、普段の生活の中にも『あ、あのときのあの役柄はこういう気持ちだったんだ』と分かる瞬間がある。そういう意味でも、女優さんの仕事が、今すごく楽しいんです」


話題作『TOKYO10+01』(監督・脚本・撮影・編集:Higuchinsky/共演:EDDIE[THE SALINGER:Vo]・安藤政信・KEE他)より。ミニスカートの下にブローニングを隠し持つセクシーな夏希チャンの姿はもちろん、共演者との大爆笑のやりとりも見逃せない!!

女優以外にも、明るいキャラクターを活かしてCS、スカパーでは、番組司会を担当。さらにアニメ『ハングリーハート』ではヒロイン役の声優まで、多方面の仕事にも積極的に挑戦している。とくに9月15日に発売する写真集、9月20日発売の2003年カレンダー(天田印刷加工)は、全編をニューヨークで撮影した、自信作だという。

――最新の写真集は、ニューヨークで撮影されたとか?

「そうなんですよ。今までの写真集は『素の加藤夏希』とか、『少しだけ大人びた加藤夏希』という感じだったのですが、今回はN.Y.で撮影するにあたって、『ちょっとストーリーを作ってみよう』とコンセプチャルな写真集に仕上がっています」

――と、言いますと?

「N.Y.に住む、ダンサーを目指す女の子というストーリーなんです。いわば『フラッシュ・ダンス』のような感じですね。だから、写真の撮影というよりも映画の撮影に近かったですね。現地のダンススタジオを借りて撮影したり、タトゥーを入れたバイカーの方々と一緒に写真に収まったり…。すごくファッショナブルで、しかもセクシーなものに仕上がっています」

――それは楽しみ。ところでN.Y.の印象はいかがでした?

「今回初めて行ったのですが、正直、最初は少し怖そうだなという印象があったんです。でも、人はみんなすごく優しいし、道も分かりやすいし。時間を忘れて街中を歩き回れましたね。
 あと、世界貿易センタービルの跡地やセントラルパークに置かれた献花も見せていただいて…。そのせいもあって正直、TVや雑誌でしか見ない実感のわかない街だったのが、『ああ、N.Y.って生きている街なんだな』とすごく親近感を感じられた。もう一度、是非行ってみたいと思っています」

「今回の写真集は、自分でみても色気ムンムン! 『うわ〜ニューヨーカーだなぁ』という雰囲気に仕上がってます(笑)」。

――なるほど。他に印象に残った場所ってありました?

「オフが1〜2日にしか無かったのですが、地下鉄に乗ってブロードウェイに行きました。『コンタクト』を観たのですが、コレがすっごくおもしろくて、ノリノリで楽しめましたね。
 後はジャン・レノさんの記念碑に、世界中からたくさんの人が集まってビートルズの歌を歌っていた。その姿には感動しましたね〜(しみじみ)」

――え〜と……ひょっとして、ジョン・レノンですかね?

「あ、すいません。ジャン・レノさんは生きてますね(笑)」

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